感染予防につながる生活環境への配慮

インフルエンザは風邪の一種という誤解は根強く残っています。せきや発熱など症状が類似しているのが誤解に至る理由ですが、インフルエンザと風邪はまったく異なる病気です。
ウイルスの感染による病気である点は共通していますが、ウイルスの種類はそれぞれ別物です。インフルエンザはA型やB型などの種類があり、時期によって流行する型が異なります。そのため、過去に効果があった治療薬が役に立たないことも多々あります。
また、風邪はほぼ一年を通して発症するのに対し、インフルエンザは空気が乾燥して温度が下がる冬の時期に流行する傾向があります。これは、インフルエンザウイルスが湿気や高温に弱いのが理由です。

インフルエンザに感染しないためには、生活環境にしっかりと気を配ることが重要です。気温は20度以上、湿度は50パーセント以上を保つことで、感染リスクを大幅に軽減させることが可能です。
また、体力を温存させるのも健やかに暮らすための秘訣です。栄養バランスにしっかりと気を配り、たっぷり休息を取って疲労を蓄積しないようにしましょう。
どんなに良好な環境を維持しても、体が弱っていると感染するリスクは著しく増大します。毎日の暮らしの中で体調を損なわないことが、インフルエンザに感染しないための必須条件です。

特に小さい子供や高齢者は体力が少ないので、体調管理には細心の注意を払わなければなりません。家族にせきや発熱などの症状がでているようなら、速やかに医療機関への受診を促しましょう。